潜入レポート 第42回東京モーターショー2011、会期:2011年12月2日(金)~12月11日(日)、会場:東京ビッグサイト

12月2日(一般公開は3日)より10日間、東京ビッグサイトで開催された「第42回 東京モーターショー2011」(主催・日本自動車工業会)。「世界はクルマで変えられる。」をテーマに、13の国・地域から約170社が参加しました。欧米主要メーカーが出展を見送った前回とは違い、53車種を含む402車種が出展されただけでなく、東京都内での開催は実に24年ぶりとあって、連日多くの来場者が詰めかけ大盛況だったようです。そこで今回はそんな熱気と興奮に包まれた中でも、EV(電気自動車)リーディング・カンパニーとして注目を浴びた日産ブースに潜入取材!その様子をレポートいたします。

東西の展示棟を最大限に活用した今回の東京モーターショー。東ホールに足を踏み入れると、ひときわ目立っていたのが日産ブースです。CO2を全く出さないゼロ・エミッション社会の実現を目指し、「クルマのワクワクを、次の100年へ」を掲げた日産では、「PIVO 3(ピボ3)」「ESFLOW(エスフロー)」「TOWNPOD(タウンポッド)」の3つの新しいEVが国内初出展(PIVO 3 は世界初出展)されました。さらには、2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤーで、電気自動車では初めて大賞に選ばれた「リーフ」や、2012年夏に販売予定の「NV350 キャラバン」など注目車が多数!それぞれクルマ別に紹介していきましょう。

  • 近未来の都会派スマートEV「PIVO 3」

    2005年に登場以降、今回で3代目となる「PIVO 3」。全長3メートル未満のコンパクト・ボディーに、3シーターキャビン(前1名、後2名の3人乗り)で小回りが利く設計を採用。最小回転半径2メートルのため、道路幅が4メートル以内と狭い場所でもUターン可能であるほか、内外輪差ゼロにより自由な取り回しを実現しました。降車後は、自動で専門のスペースに駐車・充放電を行うだけでなく、スマートフォンで呼び出せるなどの機能も備えてあります。

    自分で充電をするために駐車スペースに戻るところは最新の掃除機を思わせるユニークものでした。このまま市販されそうなフォルムで取り回しのよさなど電気自動車が実現している現代だからこそできるアプローチだと思いました。

  • ゼロ・エミッション・スポーツ・カー「ESFLOW」

    環境に配慮しつつ、クルマ本来の楽しさや可能性を追求した「ESFLOW」は、センターに配置された高機能モーター2基が、左右の後輪をそれぞれ独立して駆動・制御することで、優れた操縦性、機能性を実現。さらに5秒以下で時速0-100キロまで到達するなどスポーツカーらしさを備えていると同時に、1回の充電で240km(US LA4モード)以上の走行が可能。また、リチウムイオン電池を分散配置して重量バランスも最適化しています。

    往年のスポーツカーを思わせるロングノーズ・ショートデッキフォルムは電気自動車であることを一瞬忘れてしまいそうなデザインでした。こういうスポーツタイプの電気自動車が近いうちに出てくることを期待したいです。

  • 快適性と実用性を両立させたEV「TOWNPOD」

    多様化するニーズ、シーンに対応できるように設計された「TOWNPOD」。スタイリッシュクーペとルーミーなバンを融合したエクステリアで、前方座席(イエロー)とカーゴルームである後方座席(ブルー)を区切った設計。さらに左右ドア・テールゲート・ルーフには4つの観音ドアを採用して狭い場所での乗り降りや積み降ろし、長尺物の積載性を可能に。乗用車が持つスタイリッシュなデザインと、商用車の実用性・機能性を両立させた、まったく新しいカテゴリーのEVです。

    最初パイクカー「エスカルゴ」を思い出しましたが、よーく見ると癒し系動物カピパラにそっくりな顔やお尻がとてもキュートなクルマでした。クーペとバンの融合とのことでしたがどうしてもカピパラに見えて内装まで目が行きませんでした。

  • 新世代の本格商用バン「NV350 キャラバン」(参考出品)

    商用車の基本性能を向上させつつ、趣味やレジャー等でも多目的に使える「NV350 キャラバン」。シャープさの中に力強さを併せ持つエクステリアに、広がり感を意識したインテリアデザインで、利便性と快適性を追求した運転席と最大荷室長3メート超を実現したラゲッジルームを採用。また、5:5分割可倒式のリアシートの半分を折りたたむことで、後部座席に1名乗りながら、長尺物を収納することができる積載性と機能性に優れた新型バンです。

    これはすぐに出てもおかしくないほどの完成された車で、ライバルの○○○-○よりスタイリッシュでとにかく格好よかったクルマです。仕事にはもちろんレジャーにも大活躍してくれそうなNV350 キャラバンは市販されればカスタムも楽しめるバンになること間違いなし!!私のイチ押しです。

  • 2011-2012日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた「リーフ」

    「ガソリンを一滴も使わない」「走行中の排出ガスがゼロ」のゼロ・エミッションEVとして2010年に登場した「リーフ」。実用的で、充電設備の拡充・普及にも結びついた点が評価されて、EVとしては史上初めて「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。今回はNISMOにより開発されたレーシングカー「LEAF NISMO RC」や「JUKE NISMO」も会場に登場。電気自動車が、電力インフラとして活躍する未来が、現実のものになってきました。

    LEAF NISMO CONCEPT JUKE NISMO CONCEPTは近い将来発売されそうなほどの仕上がりにびっくり!! 人と違うLEAFやJUKEに乗りたい人やクルマにこだわって乗りたい人にはぴったりです。さらに、NISMOにより開発されたレーシングカー「LEAF NISMO RC」動力部分のモータはーはノーマルのままなのに結構速いという話を聞き、これからのモータースポーツが変わる予感を感じさせてくれました。

さらに期間中は、次世代自動車同乗試乗会(日産からはリーフが出品)やパーソナルビークルの試乗会、「LEAF to Home」プレゼンテーションなどが実施されました。中でも日に数回行われた「EVがもたらす新しいライフスタイル、そして未来」を紹介するステージプレゼンテーションでは、たくさんの来場者が足を止め、連日熱い視線が注がれていたのが印象的でした。また、今回の東京モーターショー2011では18時以降の「ナイター券」も初登場するなど、都内からのアクセスが便利なこともあってか、平日でも年齢層も国籍もさまざまな方が多数来場! 東京モーターショー2011は終了してしまいましたが、クルマが持つ、人をワクワクさせる「力」は、きっと今後も新しい驚きと感動を私達にもたらせてくれるのではないでしょうか。

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